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10月18日 毎日新聞に今週の本棚:本村凌二・評『エラスムス=トマス・モア 往復書簡』が掲載されました。

10月18日 毎日新聞に今週の本棚:本村凌二・評『エラスムス=トマス・モア 往復書簡』が掲載されました。
http://mainichi.jp/shimen/news/20151018ddm015070021000c.html


新しいプロジェクトを進めています

歴史教科書をめぐる問題が東アジアの大きな課題になっています。教科書問題に詳しい方々には、日本の世界史教科書は実に公平な立場で記述されていることは周知のことです。
しかしながら、これらの基本的な事実が海外に広く知られていないことは慙愧に堪えません。このような時代の流れのなかで、「世界史教科書」を英訳し広く世界に読んでもらうことは、教科書問題を考えるうえでも、重要な企画ではないでしょうか。
それとともに、日本のビジネスマンや外交官をはじめとして海外の国々との交渉・交流にたずさわる人々にとって、世界の歴史を地球規模で通用する言語としての英語で理解することは、人類経験の根幹をなる教養であると考えられます。それによって、他国との相互理解が深まることは、なによりも重要であり明らかなことではないでしょうか。

このような趣旨に賛同される方々がおられ、数年前から十名ほどの英訳グループができあがり、このたび英訳原稿が完成しました。ここまではまったくのボランティア活動でありました。
しかし、今後、教科書執筆者の最終検討を経て、ネイティブによる修正検討があり、さらに原稿の形式的な統一や割付けなどの編集作業が続きます。本の制作が完了後の販売・営業活動については東京書籍が全面的に協力する体制にありますが、ネイティブ・チェックや編集作業に関しては、ある程度の費用を要するものであります。

このような現状をふまえて、高校世界史教科書の英訳という企画について、各方面のご理解をいただき、今回はクラウド・ファウンディングという形で費用を集めることにいたしました。
参加者は
本村 凌二 (早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授)
川島 真  (東京大学教授)
福井 憲彦 (前学習院大学学長、学習院大学文学部史学科教授)
その他、このプロジェクトに賛同している歴史学に携わる人々を中心に進んでいます。

クラウド・ファウンディングや今後の活動については、このサイトでも公開していきます。


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